最近ニュースなどで話題のOTC類似薬。
昨今の物価高の中、負担が増えるのかと心配されている方もおられるかと思います。
現段階で分かっていることをまとめてみました。

OTC類似薬の定義
一般的には、医療用医薬品のうち、要指導医薬品・一般用医薬品(OTC医薬品)と有効成分や効能・効果が類似する医薬品を指します。
例えばロキソニンの場合、医療用医薬品として処方される「ロキソニン錠60mg」と、OTC医薬品として販売される「ロキソニンS」は有効成分の含量が同じです。
こういった成分は他にもいくつかあり、その保険適用の是非が問われてきています。
保険適用見直しの背景
では、なぜこのような議論が行われるようになったか。大きな要因としては、医療費の増大が挙げられます。

国民医療費は年々増大しており、財政を圧迫しています。こうした財政負担の増大に対応するため、軽度な症状に対する医薬品については、保険適用の見直しが求められてきました。
2017年には「セルフメディケーション税制」も導入され、政府は軽い症状にはOTC医薬品を活用して自分で健康管理を行う「セルフメディケーション」の考え方を推進しています。
対象成分と負担について
今回の制度案では、OTC医薬品と成分・投与経路が同一で一日最大用量が異ならない医療用医薬品を機械的に選定し、77成分(約1100品目)を対象とする考え方が示されています。対象となり得る領域としては、鼻炎(内服・点鼻)、胃痛・胸やけ、便秘、解熱・痛み止め、かぜ症状、殺菌・消毒、皮膚のかゆみ・乾燥肌などが挙げられています。
77成分のリスト(案)←こちらのリンクからご確認できます
このリストをもとに、各成分について用法・用量、効能・効果、対象年齢、投与経路、剤形などを検討し、最終的な決定がなされるようです。
負担については薬剤費の1/4を特別の料金として徴収することが決定しています。
詳細な計算方法については2026年4月現在、まだ発表されていません。
また、こども、がん患者や難病患者など配慮が必要な慢性疾患を抱えている方、低所得者、入院患者、医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と考える方については特別の料金を求めない配慮が検討されています。
この仕組みについては令和8年度中に実施される予定です。また、令和9年度以降には対象成分の拡大と特別の料金の引き上げが検討されています。
まとめ
この制度の開始後、急性症状で受診してOTC類似薬が処方された場合、特別の料金が発生する場合がありますが、だからといって、何もせず放置するのは不安だと思います。
そんな時はまず薬局に足を運んでいただいて症状についてご相談していただければ、OTC医薬品を販売することもできますし、お話を伺って受診が必要だと考えれば近くの病院を紹介することもできるかと思います。
年間にOTC医薬品を12,000円以上購入した場合はセルフメディケーション税制を利用して、控除が受けることができます。
OTC類似薬やセルフメディケーション税制について、お困りのことがあればぜひお近くのひまわり薬局の薬剤師におたずねください。
以下のサイトを参考、または引用しました。
- 第209回社会保障審議会医療保険部会 第9回高額療養費制度の在り方に関する専門委員会(ペーパーレス)合同開催 資料|厚生労働省
- 令和5(2023)年度 国民医療費の概況|厚生労働省
- セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について|厚生労働省
- OTC類似薬とは:2027年3月実施目指す制度見直しと「選定療養」|薬事日報ウェブサイト






