滋賀県ひまわり薬局

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デング熱

デング熱

デング熱について

昨年8月、国内でデング熱感染者が出た事が話題となりました。
デング熱は蚊を介して感染するものです。人から人への感染はしません。
また重症化する事はまれです。

デング熱とは

ネッタイシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症。 デングウィルスはフラビウィルス科に属し、4種(1型・2型・3型・4型)の血清型があり、軽症型と重症型がある。1型に感染すると、1型には終生免疫だが他の型には感染しうる。この2度目の感染時が重症化しやすい。
デングウィルスはヒト⇒蚊⇒ヒトの感染環を形成し、日本脳炎ウィルスにおけるブタのような増幅動物は存在しない。

症状
  • デングウィルスに感染しても、50〜80%は不顕性感染(症状が出ない) である。
  • 症状を示す患者の大多数はデング熱とよばれる一過性熱性疾患の症状である。
  • デング熱は感染3〜7日後、突然の発熱で始まり、頭痛・特に眼窩痛・筋肉痛・関節痛を伴うことが多く、食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともある。発症後、3〜4日後より胸部・体幹から始まる発疹が出現し、四肢・顔面へと広がる。
デング出血熱(DHF)とは
デング熱とほぼ同様に発症し、経過した患者の一部において突然、血漿漏出と出血傾向を主症状とするデング出血熱となる。重篤な症状は発熱が終わり、平熱に戻りかけたときにおこることが特徴である。

治療

通常のデング熱の場合には輸液や解熱鎮痛剤で治まる。解熱鎮痛剤は、アセトアミノフェンが勧められる。
デング出血熱の場合には、循環血液量の減少・血液濃縮が問題であり、輸液療法(点滴)が重要である。


デング熱
予防

とにかく蚊にさされない事が重要です。
特に屋外で活動する時には、長袖・長ズボンを着用して様々な虫よけ剤を工夫して使用される事をお勧めします。